デング熱を細菌で予防する! 画期的な対策 [科学]
ブラジルでは、これまでデング熱の流行が毎年のように繰り返されてきた。昨年のデング熱の感染者は約145万人、死亡者は674人に登る。
これまでブラジルでのデング熱への対策は、 殺虫剤散布 と 住民への啓発活動 が中心でした。
遺伝子組み換えをした蚊の研究も行われているようですが、生態系への影響など心配されています。
朝日新聞によると、そのブラジルで、 デング熱の拡大を予防するための新たな試み が行われようとしているそうです。
※http://tabizine.jp/2014/09/08/19191/
リオデジャネイロの研究所によると、
蚊を「ボルバキア」と呼ばれる細菌に感染させると、 蚊の体内でデングウイルスの増殖が抑えられ、人間への感染源にもならない ことがわかったそうです。
また、この「ボルバキア」細菌に感染した蚊と、他の蚊との間には、 デングウイルスに免疫がある蚊しか生まれない、 というのです。
つまり、デングウイルスに対して免疫を持たせた蚊を自然界に放し、他の蚊と交配させる。その結果、デングウイルスを媒介しない蚊が増えるので、人間への感染を予防できるというものです。
デング熱の拡大の媒介となっている蚊そのものに、デングウイルスを退治させよう ということですね。
画期的で、上手い方法ですね。
ブラジルは、リオデジャネイロ北部で4か月程かけて1万匹の免疫を持たせた蚊を放ち、
自然界での増殖の具合を確認するそうです。
うまく、増殖してくれると良いですね。
いずれ、日本でも検討が必要になるかもしれませんね。
タグ:デング熱 予防
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