エアバッグ タカタ倒産か! [エアバッグ タカタ関連]
エアバッグ タカタ倒産か!
10月22日、アメリカNHTSA(運輸省道路交通安全局)は、約780万台の車の所有者に対し、 エアバッグ をすぐに修理するように、異例ともいえる声明を発表しました。
今、自動車部品メーカー、タカタが製造したエアバッグの欠陥が、アメリカで大問題となっています。
※http://www.innovations-i.com/feature/kodawari-stor...
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●タカタ株式会社 という会社
タカタ株式会社
1993年創業
代表取締役会長兼CEO 高田重久
代表取締役社長兼CEO ステファン・ストッカー
もともとは、織物製造会社として創業し、自動車のシートベルト事業を手がけていました。
当初、タカタの高田重一郎社長(当時)は、ホンダ側から打診されていたエアバッグ事業への本格進出を断っていたが、最終的には、丈夫な織物を使用したエアバッグを作ってほしいとの要請に、エアバッグ事業へと進出する。
数年後には、エアバッグだけでなく、膨張装置であるインフレーターも手がけるようになります。
その後、エアバッグが自動車に標準装備されるにともない、本来の織物製造業とはかけ離れたエアバッグ事業は、順調に成長を続け、今では、世界でも3位に入るメーカーになりました。
●リコール対象となる自動車の内訳
ホンダ 約505万台。
トヨタ 約88万台。
日産が 約69万台。
BMW 約63万台。
マツダ 約6.5万台。
クライスラーグループ 約37万台。
フォードモーター 約6万台。
三菱自動車 約1.2万台。
スバル 約1.7万台。
※http://e-nenpi.com/article/detail/192833
●タカタ製エアバッグが原因の事故は?
2009年5月、当時18歳の女性パーハムさんが弟を迎えに学校へ行き、その駐車場で別の車と衝突。彼女の車はホンダアコード2001年モデル、タカタ製エアバッグが装備されていた。
エアバッグの膨張とともに飛び出した金属片が、彼女の頸動脈を切断、出血多量で死亡した。
半年後、バージニア州の33歳女性が運転するホンダアコード2001年モデルが郵便トラックと衝突、エアバッグ膨張時に飛び散った金属片で、頸動脈切断。出血多量で死亡。
ホンダは、2008年以降に9回もリコールを繰り返し実施する事態になっていた。
※http://www.mynrma.com.au/motoring-services/reviews... ホンダアコード2001モデル
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●エアバッグの欠陥の原因は?
タカタは現在、約20カ国で56カ所の生産工場を持ています。
タカタが海外展開を急ぎ、海外拠点と急増させたのは、2000年代初頭のこと。
海外展開を急ぐ中での “ずさんな管理体制” が根本原因のようです。
この欠陥エアバックが生産されたのは、2000年~02年にアメリカとメキシコの工場。
エアバックを膨らませるガス発生剤の製造過程で、不良品を除外するための装置を作動し忘れ、不良品も出荷されてしまったようです。
また、2回必要なプレス工程を1回にしてしまったり、
製品の保管時には、湿度の管理をしていなかったり、といくつかの要因が関連しているようです。
その結果、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性があり、
エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。
インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがあるそうです。
さらに、タカタ側の記録の不備で、一部の欠陥品の流通先が特定できない状況になっています。
これらのミスは、初歩的なものから、作業工程の省略など意図的とも思えるものもあり、あまりにも“ずさん”ですよね。
●今後のエアバッグ市場の動向は?
特に問題の原因となっているのが、インフレーター の不具合。
エアバッグを膨張させるガス発生装置“インフレーター”の調達先をタカタから他社に切り替える動きが広がっていくことが考えられますよね。
他社として、ダイセル や オートリブ などが上げられます。
タカタのシェアは今年の22%から20年までには11%程度に縮む。
オートリブは25%から28%に、ダイセルは16%から24%にそれぞれ拡大する。
といった予測をする人もいます。
つまり、タカタは半減し、他社の大手2社で過半数を占めるだろう ということになりそうですね。
インフレーターはエアバッグ全体のシステムのコストの約6割を占めるため、タカタはかなりのダメージを受けることになるでしょう。
※https://haken.e-pit.jp/000536/ オートリブ
最悪、倒産ということになるのではないでしょうか。
海外展開する際の品質管理の徹底は難しいですね。
海外工場で現地作業員との意思疎通の難しさ、言葉の問題、習慣や文化の違い、日本人同士のようにはいかないです。
また、部品の共通化は、生産性を上げる一方で、リコールの規模が全世界規模に広がってしまうので、大変ですよね。
しかし、これらの問題解決を御座なりにしては、企業の命取りになりかねないですね。
( タカタ 関連記事 )
● トヨタ 廃車解体中にエアバッグが異常破裂 予防的な「調査リコール」とは?
http://k-bettou.blog.so-net.ne.jp/2014-12-11
● ホンダ リコールを全世界に拡大 なんと1300万台超え!
http://k-bettou.blog.so-net.ne.jp/2014-12-09-1
● エアバッグ タカタ 倒産への引導 強制的全米リコール!
http://k-bettou.blog.so-net.ne.jp/2014-11-27
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10月22日、アメリカNHTSA(運輸省道路交通安全局)は、約780万台の車の所有者に対し、 エアバッグ をすぐに修理するように、異例ともいえる声明を発表しました。
今、自動車部品メーカー、タカタが製造したエアバッグの欠陥が、アメリカで大問題となっています。
※http://www.innovations-i.com/feature/kodawari-stor...
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●タカタ株式会社 という会社
タカタ株式会社
1993年創業
代表取締役会長兼CEO 高田重久
代表取締役社長兼CEO ステファン・ストッカー
もともとは、織物製造会社として創業し、自動車のシートベルト事業を手がけていました。
当初、タカタの高田重一郎社長(当時)は、ホンダ側から打診されていたエアバッグ事業への本格進出を断っていたが、最終的には、丈夫な織物を使用したエアバッグを作ってほしいとの要請に、エアバッグ事業へと進出する。
数年後には、エアバッグだけでなく、膨張装置であるインフレーターも手がけるようになります。
その後、エアバッグが自動車に標準装備されるにともない、本来の織物製造業とはかけ離れたエアバッグ事業は、順調に成長を続け、今では、世界でも3位に入るメーカーになりました。
●リコール対象となる自動車の内訳
ホンダ 約505万台。
トヨタ 約88万台。
日産が 約69万台。
BMW 約63万台。
マツダ 約6.5万台。
クライスラーグループ 約37万台。
フォードモーター 約6万台。
三菱自動車 約1.2万台。
スバル 約1.7万台。
※http://e-nenpi.com/article/detail/192833
●タカタ製エアバッグが原因の事故は?
2009年5月、当時18歳の女性パーハムさんが弟を迎えに学校へ行き、その駐車場で別の車と衝突。彼女の車はホンダアコード2001年モデル、タカタ製エアバッグが装備されていた。
エアバッグの膨張とともに飛び出した金属片が、彼女の頸動脈を切断、出血多量で死亡した。
半年後、バージニア州の33歳女性が運転するホンダアコード2001年モデルが郵便トラックと衝突、エアバッグ膨張時に飛び散った金属片で、頸動脈切断。出血多量で死亡。
ホンダは、2008年以降に9回もリコールを繰り返し実施する事態になっていた。
※http://www.mynrma.com.au/motoring-services/reviews... ホンダアコード2001モデル
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●エアバッグの欠陥の原因は?
タカタは現在、約20カ国で56カ所の生産工場を持ています。
タカタが海外展開を急ぎ、海外拠点と急増させたのは、2000年代初頭のこと。
海外展開を急ぐ中での “ずさんな管理体制” が根本原因のようです。
この欠陥エアバックが生産されたのは、2000年~02年にアメリカとメキシコの工場。
エアバックを膨らませるガス発生剤の製造過程で、不良品を除外するための装置を作動し忘れ、不良品も出荷されてしまったようです。
また、2回必要なプレス工程を1回にしてしまったり、
製品の保管時には、湿度の管理をしていなかったり、といくつかの要因が関連しているようです。
その結果、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性があり、
エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。
インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがあるそうです。
さらに、タカタ側の記録の不備で、一部の欠陥品の流通先が特定できない状況になっています。
これらのミスは、初歩的なものから、作業工程の省略など意図的とも思えるものもあり、あまりにも“ずさん”ですよね。
●今後のエアバッグ市場の動向は?
特に問題の原因となっているのが、インフレーター の不具合。
エアバッグを膨張させるガス発生装置“インフレーター”の調達先をタカタから他社に切り替える動きが広がっていくことが考えられますよね。
他社として、ダイセル や オートリブ などが上げられます。
タカタのシェアは今年の22%から20年までには11%程度に縮む。
オートリブは25%から28%に、ダイセルは16%から24%にそれぞれ拡大する。
といった予測をする人もいます。
つまり、タカタは半減し、他社の大手2社で過半数を占めるだろう ということになりそうですね。
インフレーターはエアバッグ全体のシステムのコストの約6割を占めるため、タカタはかなりのダメージを受けることになるでしょう。
※https://haken.e-pit.jp/000536/ オートリブ
最悪、倒産ということになるのではないでしょうか。
海外展開する際の品質管理の徹底は難しいですね。
海外工場で現地作業員との意思疎通の難しさ、言葉の問題、習慣や文化の違い、日本人同士のようにはいかないです。
また、部品の共通化は、生産性を上げる一方で、リコールの規模が全世界規模に広がってしまうので、大変ですよね。
しかし、これらの問題解決を御座なりにしては、企業の命取りになりかねないですね。
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http://k-bettou.blog.so-net.ne.jp/2014-11-27
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タグ:タカタ エアバッグ
2014-10-26 06:07
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