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富士フィルム ケイロンを買収! [経営]

27日、富士フィルムが、数十億円規模とみられる企業買収をすると発表しました。

その企業とは、米国のケイロン・バイオセラピューティクス社(テキサス州)(以下ケイロン)。

米子会社(富士フイルムダイオシンスバイオテクノロジーズ)を通じて、今後数カ月以内にケイロンの全持ち分の49%を取得し、取締役の過半数を富士フィルムグル―プから任命する予定です。

なぜ、富士フィルムはケイロンを買収するのか。


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●なぜ、ケイロンを買収するのか。

ケイロンは、バイオ医薬品受託製造会社です。


特に、ワクチン製造に強みを持っており、エボラウイルスや炭疽(たんそ)菌などの感染症向けワクチンを得意としています。


アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大を続け、ついには、アメリカにも上陸し、世界的な感染拡大の恐怖にさらされている状況のなか、
富士フィルムグループの富山化学工業の抗インフルエンザ薬 「アビガン錠」 が エボラ出血熱の治療に有効 であることがわかりました。


医薬品事業の強化により、さらに事業領域の拡大をはかりたいということでしょう。


世界的に事業拡大するためには、ワクチンの安全で安定的な製造が必要です。

そこで、 ワクチン製造に強く、安定的な生産設備をもつ、ケイロンに目を付けた ようです。





●今後の富士フィルムの狙いは。

富山化学工業の開発した抗インフルエンザウイルス薬 「アビガン錠」 は、今年3月にインフルエンザ治療薬として薬事承認を取得しました。


マウスの実験結果では、エボラウイルスに対して抗ウイルス効果を持つことがわかっています。


現時点で国内向けに2万人分の錠剤と30万人分程度の原薬の在庫を持っているそうですが、このまま、海外で感染の拡大が続くと「アビガン錠」の需要増加による品不足が生じるのは間違いありません。


そのため、富士フィルムは20日に、「アビガン錠」の追加生産を発表しました。


ケイロンの買収は、富士フィルムの海外事業拡大の布石なのです



3千億円規模ともいわれる、バイオ医薬品の受託製造の世界市場。
年率で7%の上昇が見込まれている市場です。


5年後には、この拡大を続ける有望市場の10%のシェアを確保したいと考えているようです。


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