「モナリザ」のモデルは中国人奴隷だった? [モナリザ 関連]
「モナリザ」のモデルは中国人奴隷だった?
今、イタリアの歴史家が主張する新説が、中国で話題になっています。
それは、
『レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「モナリザ」のモデルは中国人である。』
と、いうものです。
※http://www.69ie.jp/archives/000276.html
果たして、この新説それとも珍説は、何を根拠にしているんでしょうか?
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●この新説を主張している、イタリアの歴史家とは?
この説を主張しているのは、アンジェロ・パラティコ(Angelo Paratico)さん。
イタリアの歴史家で作家。
現在、香港 を拠点に活動しているようです。
パラティコさんが執筆した本には、
「Leonardo da Vinci: a Chinese scholar lost in Renaissance Italy(レオナルド・ダ・ヴィンチ:ルネサンス期イタリアに消えた中国人学者)」
というのがあるそうです。
●新説! いや、珍説? 何を根拠にしているのか?
この新説は、
「レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「モナリザ」のモデルは中国人の奴隷で、しかもダ・ヴィンチ自身の母親だった可能性がある。」
というもの。
この命題は、二つに分解できます。
① 「モナリザ」のモデルは、中国人の奴隷である
② 「モナリザ」のモデルは、ダ・ヴィンチ自身の母親である
ダ・ヴィンチ ※http://matome.naver.jp/odai/2141138175403740201/21...
●命題② の根拠は?
まず、②の「ダ・ヴィンチ自身の母親」という点について。
オーストリアの精神分析学者のフロイトが、1910年に発表した、
「モナリザ」は母親の影響を受けて描かれた、とする説を根拠にしているようです。
フロイト ※http://xn--cck1d7d6c.com/life/freud/
ダ・ヴィンチの母親は、カテリーナ といいます。
農婦だったらしいが、出自など不明な点が多く、よくわからない、というのが本当のところです。
パラティさんは香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙に対して、
「レオナルドの父親に仕事を依頼していた者の中に、カテリーナという名前の奴隷を持つ裕福な人物がいた。
レオナルドが生まれた1452年以降、記録文書からはこの女性の名前が消えている。」
と述べているようです。
つまり、
カテリーナという名前の奴隷が、1452年にレオナルドを生んだことによって、奴隷の身分から解放されて、奴隷の記録文書に記載されることがなくなった。
ということが言いたいのだろうか。
しかし、
カテリーナという奴隷が死亡したのかもしれませんし、単に、記録に残すようなことがなかっただけかもしれないですよね。
また、カテリーナという名前が、ダ・ヴィンチの母親と同じなのは、単なる偶然かもしれません。
つまり、モナリザのモデルが「ダ・ヴィンチ自身の母親」であることの証明には全くなっていないです。
ただ、カテリーナという名前の奴隷については、興味深いので今後の研究を待ちたいですね。
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●命題① の根拠は?
次に、①の「中国人の奴隷」という点について。
つまり、「カテリーナという名前の奴隷が、中国人である。」ということになります。
カテリーナと中国とを結び付ける根拠は何か。
パラティコさんは、「文献に、ダ・ヴィンチの母親が東洋人であるとの記載があった。」
と、言っているようです。
その文献とは何か。信頼性は、どの程度あるものなのか。など、よくわかりません。
東洋人が中国人であるという根拠なんて、全くないんです。
パラティコさんは、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙で、
「モナリザの背景には中国の風景が描かれており、彼女の顔さえもが中国人のようにみえる」
といっているようです。
※http://www.wallpaperlink.com/bin/0705/03414.html
「中国の風景」なんて、思い過ごしです。
山と川がある風景が、なぜ中国なのか。 日本かもしれませんよ。
そして、「彼女の顔さえもが中国人のようにみえる」なんて、どうかしています。
私には、中国人には全く見えません。
モナリザを見て、中国人だと思う人なんて、ほとんど、いや、全くいませんよ。
●中国での反応は
モナリザのパロディー画像がネット上に投稿されるなど、話題にはなっているものの、
この説に対して、中国でも疑念の声が上がっているようです。
今の研究段階では、新説というよりも、珍説といったレベルでしょうね。
パラティコ氏は、
「謎を解く唯一の方法は、ダ・ヴィンチの親族を見つけ出しDNA鑑定をすることだ」と。
私も、同感ですね。
ダ・ヴィンチの親族って、いないんですかね。
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今、イタリアの歴史家が主張する新説が、中国で話題になっています。
それは、
『レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「モナリザ」のモデルは中国人である。』
と、いうものです。
※http://www.69ie.jp/archives/000276.html
果たして、この新説それとも珍説は、何を根拠にしているんでしょうか?
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●この新説を主張している、イタリアの歴史家とは?
この説を主張しているのは、アンジェロ・パラティコ(Angelo Paratico)さん。
イタリアの歴史家で作家。
現在、香港 を拠点に活動しているようです。
パラティコさんが執筆した本には、
「Leonardo da Vinci: a Chinese scholar lost in Renaissance Italy(レオナルド・ダ・ヴィンチ:ルネサンス期イタリアに消えた中国人学者)」
というのがあるそうです。
●新説! いや、珍説? 何を根拠にしているのか?
この新説は、
「レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「モナリザ」のモデルは中国人の奴隷で、しかもダ・ヴィンチ自身の母親だった可能性がある。」
というもの。
この命題は、二つに分解できます。
① 「モナリザ」のモデルは、中国人の奴隷である
② 「モナリザ」のモデルは、ダ・ヴィンチ自身の母親である
ダ・ヴィンチ ※http://matome.naver.jp/odai/2141138175403740201/21...
●命題② の根拠は?
まず、②の「ダ・ヴィンチ自身の母親」という点について。
オーストリアの精神分析学者のフロイトが、1910年に発表した、
「モナリザ」は母親の影響を受けて描かれた、とする説を根拠にしているようです。
フロイト ※http://xn--cck1d7d6c.com/life/freud/
ダ・ヴィンチの母親は、カテリーナ といいます。
農婦だったらしいが、出自など不明な点が多く、よくわからない、というのが本当のところです。
パラティさんは香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙に対して、
「レオナルドの父親に仕事を依頼していた者の中に、カテリーナという名前の奴隷を持つ裕福な人物がいた。
レオナルドが生まれた1452年以降、記録文書からはこの女性の名前が消えている。」
と述べているようです。
つまり、
カテリーナという名前の奴隷が、1452年にレオナルドを生んだことによって、奴隷の身分から解放されて、奴隷の記録文書に記載されることがなくなった。
ということが言いたいのだろうか。
しかし、
カテリーナという奴隷が死亡したのかもしれませんし、単に、記録に残すようなことがなかっただけかもしれないですよね。
また、カテリーナという名前が、ダ・ヴィンチの母親と同じなのは、単なる偶然かもしれません。
つまり、モナリザのモデルが「ダ・ヴィンチ自身の母親」であることの証明には全くなっていないです。
ただ、カテリーナという名前の奴隷については、興味深いので今後の研究を待ちたいですね。
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●命題① の根拠は?
次に、①の「中国人の奴隷」という点について。
つまり、「カテリーナという名前の奴隷が、中国人である。」ということになります。
カテリーナと中国とを結び付ける根拠は何か。
パラティコさんは、「文献に、ダ・ヴィンチの母親が東洋人であるとの記載があった。」
と、言っているようです。
その文献とは何か。信頼性は、どの程度あるものなのか。など、よくわかりません。
東洋人が中国人であるという根拠なんて、全くないんです。
パラティコさんは、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙で、
「モナリザの背景には中国の風景が描かれており、彼女の顔さえもが中国人のようにみえる」
といっているようです。
※http://www.wallpaperlink.com/bin/0705/03414.html
「中国の風景」なんて、思い過ごしです。
山と川がある風景が、なぜ中国なのか。 日本かもしれませんよ。
そして、「彼女の顔さえもが中国人のようにみえる」なんて、どうかしています。
私には、中国人には全く見えません。
モナリザを見て、中国人だと思う人なんて、ほとんど、いや、全くいませんよ。
●中国での反応は
モナリザのパロディー画像がネット上に投稿されるなど、話題にはなっているものの、
この説に対して、中国でも疑念の声が上がっているようです。
今の研究段階では、新説というよりも、珍説といったレベルでしょうね。
パラティコ氏は、
「謎を解く唯一の方法は、ダ・ヴィンチの親族を見つけ出しDNA鑑定をすることだ」と。
私も、同感ですね。
ダ・ヴィンチの親族って、いないんですかね。
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